防災士って知ってますか？

 

数年前、ある防災士が書いた記事を読みました。

 

今や内容はあやふやですが「災害時、ライフラインが途絶えた状態でご飯を炊く方法がわからない。」ということが書いてあったのは覚えています。

 

阪神淡路大震災の時、兵庫県に住んでいました。

その時の感じとして、３日頑張ったら救助が来てくれると思ったんです。

 

３日なら、何とか頑張れる気がしていました。

でも、その防災士の文章を読んだとき、あれ？ライフラインが途絶えた状態でどうやってごはん炊いたらいいんだろ？

炊けなかったら、お米はあるのにごはんが食べられないってことになります。

悲しい。

 

災害が起こった時、Tシャツに「助産師」と書いて赤ちゃんの心音聴く器械を持って出動しようと思っています。

妊婦さんのところに行ってお腹の赤ちゃんの心音確認してあげたら、みんな安心できるかなと。

 

でも、救助が来るまでどう過ごせばいいか教えられない。

 

何より、自分や家族のいのちさえ守れるかわからない。

 

まずは自分、そして身近な人、それから母さんたちと赤ちゃんたちのいのちを救う知恵が欲しいと思いました。

それで、防災士の資格を取ろうと思ったんです。

 

受講料がちょっと高かったので、何年もどうしようか悩んでました。

そしたら、また関西で地震があって。

高いとかいってる場合じゃないと、ようやく申し込んだのが去年の夏。

 

分厚いテキストが送られてきました。

「こ、これ全部読むの？」

ちょっと呆然。

 

テキストを読んでみると、いろんな角度から防災のことが取り上げられていました。

防災に対する視野が広がったような気がしました。

 

頑張ってテキスト読んで、レポート完成させて、受講。

試験は、無事合格。

 

受講して思ったことは、防災士の資格を取っただけでは、自分や周りの人のいのちを守ることはできないっていうこと。

 

助産師の仕事もそうです。

資格を取っても、一人前になるまでには時間がかかります。

３０年近く経っても、まだまだな感じです。

 

なので、まだ何もできなくても当たり前かな。

 

でも、いずれは、産前産後の人達向けに防災講座をしたいと思ってます。